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尊敬語

(1)動詞の尊敬語
①動詞の尊敬語の形
「行く→いらっしゃる」のように特定の語形(特定形)による場合と,「お(ご)……になる」(例,読む→お読みになる,利用する→御利用になる)のように広くいろいろな語に適用できる一般的な語形(一般形)を使う場合とがある。
【特定形の主な例】
・いらっしゃる(←行く・来る・いる)
・おっしゃる(←言う)
・なさる(←する)
・召し上がる(←食べる・飲む)
・下さる(←くれる)
・見える(←来る)
【一般形の主な例】
・お(ご)……になる(後掲【補足ア】参照)
・……(ら)れる(例:読む→読まれる,利用する→利用される,始める→始められる,来る→来られる)
・……なさる(例:利用する→利用なさる)
(注) 「……なさる」の形は,サ変動詞(「……する」の形をした動詞)についてのみ,その「する」を「なさる」に代えて作ることができる。
・ご……なさる(例:利用する→御利用なさる)
(注) 「ご……なさる」の形は,サ変動詞(「……する」の形をした動詞)についてのみ,「する」を「なさる」に代えるとともに「ご」を付けて作ることができる。ただし,「ご」がなじまない語については,作ることができない(後掲の【補足ア:「お(ご)……になる」を作る上での留意点】に準じる留意が必要である)。
・お(ご)……だ(例:読む→お読みだ,利用する→御利用だ)
(注1) 「だ」を丁寧語「です」に変えた「お(ご)……です」の形で用いることが多い。
(注2) 「お(ご)……だ」「お(ご)……です」を作る上では,後掲の【補足ア:「お(ご)……になる」を作る上での留意点】に準じる留意が必要である。
(注3) 「御存じだ(御存じです)」は,「知っている」の尊敬語である。
・お(ご)……くださる(例:読む→お読みくださる,指導する→御指導くださる)
(注) 「お(ご)……くださる」を作る上では,後掲の【補足ア:「お(ご)……になる」を作る上での
留意点】に準じる留意が必要である。
(注) 「お(ご)……する」は後述のように謙譲語Ⅰの形であり,これを尊敬語として使うのは適切ではない。(例えば,「相手が持っていくか」ということを尋ねる場合,「お持ちしますか。」と言うのは不適切で,「お持ちになりますか。」と言うのが適切である。)
(注) 「ご……される」(「御説明される」「御利用される」など)は,本来,尊敬語の適切な形ではないとされている。
【補足ア:「お(ご)……になる」を作る上での留意点】
「お(ご)……になる」を作る上で留意すべき点は次のとおりである。
【ア-1:「お」「御」の使い分け】
一般に,動詞が和語の場合は「読む→お読みになる」「出掛ける→お出掛けになる」のように「お……になる」となり,漢語サ変動詞の場合は「利用する→御利用になる」「出席する→御出席になる」のように「ご……になる」となる。
【ア-2:変則的な「お(ご)……になる」】
次の場合は,変則的な作り方となる。
・御覧になる(←見る)
・おいでになる(←行く・来る・いる)
・お休みになる(←寝る)
・お召しになる(←着る)
【ア-3:「お(ご)……になる」が作れない場合】
慣習上,「お(ご)」と組み合わせることがなじまず,「お(ご)……になる」の形が作れない動詞もあるので,注意を要する。
例:×お死にになる(→お亡くなりになる,亡くなられる),×御失敗になる(→失敗なさる,失敗される),×御運転になる(→運転なさる,運転される)
②可能の意味を添える場合
動詞に可能の意味を添えて,かつ尊敬語にするには,まず尊敬語の形にした上で可能の形にする。
例:召し上がれる,お読みになれる,御利用になれる(まず,「召し上がる」「お読みになる」「御利用になる」の形にした上で,可能の形にする。)
(注) 「お(ご)……できる」は,後述のように謙譲語Ⅰ「お(ご)……する」の可能形であり,これを尊敬語の可能形として使うのは適切ではない。(例えば「全問正しくお答えできたら,賞品を進呈します。」は不適切で,「お答えになれたら」とするのが適切である。)

(2)名詞の尊敬語
一般には,「お名前」「御住所」のように,「お」又は「御」を付ける。ただし,「お」「御」のなじまない語もあるので,注意を要する。(6の(1)参照。)
このほか,「御地(おんち)」「貴信」「玉稿(ぎょっこう)」のように,「御」「貴」「玉」を付けたり,「御高配」「御尊父(様)」「御令室(様)」のように,「御」とともに「高」「尊」「令」などを加えたりして,尊敬語として使うものがある。ただし,これらのほとんどは書き言葉専用である。

(3)形容詞などの尊敬語
形容詞や形容動詞の場合は,語によっては「お忙しい」「御立派」のように,「お」「御」を付けて尊敬語にすることができる。
また,「お」「御」のなじまない語でも,「(指が)細くていらっしゃる」「積極的でいらっしゃる」のように,「……くていらっしゃる」「……でいらっしゃる」の形で尊敬語にすることができる。「お」「御」を付けられる語の場合は,「お忙しくていらっしゃる」「御立派でいらっしゃる」のように「お」「御」を付けた上で,「……くていらっしゃる」「……でいらっしゃる」の形と併用することもできる。

(4)「名詞+だ」に相当する尊敬語
「名詞+だ」に相当する内容を尊敬語で述べる場合は,「先生は努力家でいらっし
ゃる」のように「名詞+でいらっしゃる」とする。

このページは、文化庁文化審議会の答申「敬語の指針(PDF)」を基に作成しています。

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手紙・挨拶文の文例その①
・贈答の手紙 ・お祝いの手紙 ・お礼状 ・お見舞い状とその返事 ・案内、招待、勧誘の手紙 ・通知、挨拶の手紙 ・年賀状、寒中見舞い、残暑見舞い、クリスマスカードなど

手紙・挨拶文の文例その②
・依頼文 ・依頼、勧誘を断る返事 ・催促、苦情、抗議等の通知 ・詫び状 ・照会、お問い合わせなど

手紙・挨拶文の文例その③
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