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手紙・挨拶文・文例・書き方と冠婚葬祭のマナーでは、手紙、挨拶文の文例、書き方の紹介と結婚、結婚式、葬式、葬儀の香典などの冠婚葬祭マナーを紹介。手紙の書き方や文章に迷ったとき、冠婚葬祭のマナーを知りたいときは、ぜひ、ご利用ください。
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「ウチ・ソト」の関係における問題
【22】自分の家族について改まった場面で話すときには,「父・母」と呼ばなければいけないのだろうか。
【解説】ふだんは,「お父さん・お母さん・おじいさん・おばあさん・伯父(叔父)さん・伯母(叔母)さん・お兄さん・お姉さん」などと話し掛けている相手を,「ウチ扱いの人物(=自分側の人物)」とする場合には,「父・母・祖父・祖母・伯父(叔父)・伯母(叔母)・兄・姉」と言うことになる。例えば,改まった面接などの場面で,自分側について言及するときには,基本的に「父・母」のように言う方が良い。 ただし,日常生活の場で,相手が親しい関係のときには,「父・母・祖父・祖母」などの言葉を使うと,やや改まり過ぎていると感じられるかもしれない。そのときには,状況に応じて,「父親・母親・おやじ・おふくろ・おじいちゃん・おばあちゃん」などといった言葉を使い分ければ良いだろう。
【23】保護者からの電話で,同僚の田中教諭の不在を伝えるときに,「田中先生はおりません。」と伝えたが,それで良かったのだろうか。それとも「田中はおりません。」と伝えた方が良かったのだろうか。
【解説1】この場合,「ウチ・ソト」の意識に基づけば,同僚の田中教諭は「ウチ」の人であり,保護者を相手とする場合には「田中先生はおりません。」ではなく,「田中はおりません。」と伝えた方が良い。
【解説2】同僚の田中教諭に関して「田中先生はおりません。」と敬称を用いた表現は,身内の人物は立ててはいけないという「ウチ・ソト」の意識からすれば問題がある。 しかし,文化庁の「国語に関する世論調査」によれば,生徒の保護者に対しては「田中」ではなく,「田中先生」という言い方を支持する人が多い。学校では,「ウチ・ソト」の意識よりも,生徒を基準にして,その教師であるという点を優先させるからだと考えられる。なお,「田中」ではなく,「田中教諭」と職名で呼ぶ方法もある。この場合は,「ウチ・ソト」の意識から離れ,中立的な言い方になると言えよう。
【24】自分が日常は敬語を使って話している田中部長のことを,取引先の社員に話すときにウチ扱いにすることは分かるのだが,「田中」と呼び捨てにするのはどうも抵抗がある。特に田中部長が同席しているときに,「田中」とは言いにくいのだが,どう考えれば良いのだろうか。
【解説1】「田中部長」をウチ扱いにする(自分側の人物として扱う)ときには,「田中」と呼ぶことに問題はない。ほかにも,「部長の田中」というように,「部長」を職階として示した上でウチ扱いにして呼ぶことができる。ただし,「田中部長」と呼ぶことは,ウチ扱いにした呼び方にはならないので,不適切である。
【解説2】上司である田中部長のことを「田中」と言うのは,心理的な抵抗はあるかもしれないが,飽くまでも「ウチ・ソト」の関係でとらえた表現なのであって,田中部長を呼び捨てにすることとは全く異なる。 改まった場面では「弊社の部長」,ややくだけた場面では「うちの部長」などと言うことで,「田中」という名前に触れずに表現することもできる。その場合の「部長」は,単に職階を示していると考えられる。
【25】社内の忘年会で司会をすることになった。最初に,社長からのあいさつがあるのだが,その時,「社長からごあいさつを頂きます。」と「社長からごあいさつを申し上げます。」のどちらを言えば良いのだろうか。また,社外の人が多くいる会で司会をすることになった場合は,どうすれ ば良いのだろうか。
【解説1】社員だけの忘年会などの場合は,社長を立てる敬語を用いて「社長からごあいさつを頂きます。」と言えば良い。また,社外の人が多くいる会の場合には,その人たちを立てる敬語を用いて「社長からごあいさつを申し上げます。」と言えば良い。
【解説2】「社長からごあいさつを頂きます。」の,「いただく」は謙譲語Ⅰであり,社長を立てる敬語である。「ごあいさつ」も社長を立てる尊敬語となる。社員だけの忘年会などの場合には,会社内での立場だけを考慮すれば良いので,飽くまでも社長は立てるべき存在となる。したがって,「社長からごあいさつを頂きます。」が適切な表現となる。 一方,「社長からごあいさつを申し上げます。」の「申し上げる」も謙譲語Ⅰであるが,こちらは<向かう先>となる人たちを立てる敬語である。また,ここでの「ごあいさつ」は<向かう先>となる「あいさつを聞く人たち」を立てる謙譲語Ⅰである。 社外の人が多くいる場合には,会社のウチ・会社のソトといった関係が生じるので,「ウチ」の社長は立てない方が良い。したがって,「社長からごあいさつを申し上げます。」の方が適切な表現になる。
【26】係長である自分が課長と一緒に部長室に行き,3人で話した。その時に,部長に対して「課長は,このようにおっしゃっていました。」と言ったところ,後で課長に「あのような場面では,わたしには敬語を使わなくていいよ。」と指摘を受けた。課長も部長も上司なので,どちらにも敬語を使った方が良いと思ったのだが,どう考えれば良いのだろうか。
【解説1】特に会社などで,同じ系列にいる二人の上位者に対して敬語を使う場合,この例のように,係長である自分が,部長を相手として,課長のことを伝えるときには,3人の立場や関係を考えて敬語を使う必要がある。課長の指摘に従えば,課長を立てずに,相手である部長に対して改まった表現を用いて,「課長は,このように申しておりました。」と言えば良いことになる。
【解説2】第2章で述べたように,相手である部長から見れば,課長は「立てる対象」とは認識されない。したがって,係長である自分は,上司ではあっても課長を立てずに,部長に対して改まった気持ちで「課長は,このように申しておりました。」のように謙譲語Ⅱを用いて表現するのが良いとする考え方がある。また同じ課に所属する課長をウチ扱いにするという意識からも,同様に「申しておりました」という表現が選ばれることになる。この場合は,「(係長・課長)→(部長)」という関係になる。 これに対して,係長が課長を立てれば,それによって更に上の部長も立てることになるので,「課長は,このようにおっしゃっていました。」と,課長に対して尊敬語を用いてもよいとする考え方もある。この場合には,「(係長)→(課長・部長)」という関係になる。ただし,その場合でも,課長より部長を更に立てるため,課長に対する敬語を抑え気味にして,例えば「課長は,このように言われていました。」といった程度の敬語を用いる配慮をすることも考えられる。
このページは、文化庁文化審議会の答申「敬語の指針(PDF)」を基に作成しています。
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手紙・挨拶文の文例その② ・依頼文 ・依頼、勧誘を断る返事 ・催促、苦情、抗議等の通知 ・詫び状 ・照会、お問い合わせなど
手紙・挨拶文の文例その③
・結婚に関する手紙、縁談の申込、断り方 ・葬儀に関する手紙、喪中欠礼など
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