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能力などを直接尋ねることの問題

【30】英語に堪能な部長がフランス語もできるかどうかを尋ねたいのだが,「部長は,フランス語もお話しになれるんですか。」や「部長は,フランス語もお出来になるんですか。」と言うのは失礼なように思う。また,コーヒーが飲みたいかどうかを課長に尋ねたいとき,「課長もお飲みになりたいですか。」は変な表現であるように感じる。「課長は,夏休みにはどこへいらっしゃるつもりですか。」も,敬語の間違いはないと思うのだが,何だか変だ。これらの表現は何が問題なのだろうか。

【解説1】「お話になれますか」,「お出来になりますか」,「お飲みになりたいですか」,「いらっしゃるつもりですか」などは,敬語の形自体に問題はないが,上位者に対して,その能力,意思,願望などを直接尋ねているという点に問題がある。

【解説2】立場的に下位にいる者が上位にいる者に対して,「フランス語が話せるか」と直接問うことは,相手の能力を測るような趣旨に取られてしまう。また,何を好むか,何がしたいか,何をするつもりか,などを問うことは,その上位者の心の内部に踏み込むことになると言えるだろう。なお,言い方や態度によっては,上位者が下位者に対して問う場合にも,同様の問題があると言える。
ただし,直接的な表現を避けることによって問い掛けることは可能である。例えば,「フランス語もお話しになりますか。」と事実を問う形にすることで,また2番目の例で言えば「コーヒーをお飲みになりますか。」という表現で,あるいは,その意図がコーヒーを入れて供したいということであれば,「コーヒーいかがですか。」という表現で,それぞれ十分にその意図を表すことができるだろう。最後の例の場合は「課長は,夏休みにはどちらへいらっしゃいますか。」という言い方であれば,それほど抵抗なく受け入れられるだろう。

このページは、文化庁文化審議会の答申「敬語の指針(PDF)」を基に作成しています。

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手紙 挨拶文 文例

手紙・挨拶文の文例その①
・贈答の手紙 ・お祝いの手紙 ・お礼状 ・お見舞い状とその返事 ・案内、招待、勧誘の手紙 ・通知、挨拶の手紙 ・年賀状、寒中見舞い、残暑見舞い、クリスマスカードなど

手紙・挨拶文の文例その②
・依頼文 ・依頼、勧誘を断る返事 ・催促、苦情、抗議等の通知 ・詫び状 ・照会、お問い合わせなど

手紙・挨拶文の文例その③
・結婚に関する手紙、縁談の申込、断り方 ・葬儀に関する手紙、喪中欠礼など


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